湖国探遊記

滋賀の歴史や文化を中心に、たまにそれ以外も

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

滋賀の歴史に戦が多いのは全県を統一する権力者が育たない複雑な権力構造が一因か?

今でこそ滋賀県はのどかで落ち着いていますが、その歴史を見るとかなり血生臭く感じます。 壬申の乱、治承・寿永の乱、姉川の合戦など、日本の行く末をも左右する大戦の舞台となることが実に多いように思えるのです。 その理由の1つとして、まず挙げられるの…

最澄の学者肌に空海のカリスマ性という対照的な二人の違いとその影響

最澄と空海、どちらが有名かと言うとおそらく空海の方でしょう。 空海あるいは弘法大師ゆかりの何某、その様な数多くの伝説が全国各地に残されていることからも認知度の高さが表れています。 一方で最澄の伝説はと言うと、空海ほどには出会いません。 それに…

浅井氏の歴史を学び始めて思う下剋上の在り方や当時の受け止め方の不思議さ

下剋上と言うと、主君など名上の人を強引に押しのけてのし上がる戦国時代を象徴する言葉として扱われたりします。 特に主君を殺害して取って代わる様な、かなり物騒な印象があるかもしれません。 私自身その様な感じに思っていたのですが、浅井氏の歴史を見…

歴史的な場所は現場に行くことも肝心と思う理由

ネットを通じて様々なことを知れる現代では、直接その場所へと行く意味をあまり感じないことが増えているかもしれません。 遠くの名産品もお取り寄せできますし、ストリートビューなどを使えば様々な街並みも見ることが出来ます。 しかしながら、歴史的な場…

お酒は文化や科学や自然環境と様々な側面で語れて面白い

お酒は実に面白い創作物です。 その歴史は古く、世界的には数千年も前から作られ飲まれてきました。 日本でも、古事記に書かれた「八塩折之酒」などが古い記録として有名です。 それほどまでに長い歴史があるお酒なので、造られる国ごとに個性的な酒の歴史や…

踊る埴輪や残虐な織田信長などの歴史を学ぶ上で厄介な強すぎる物語性

歴史について語ったり学んだりする時、得てして何らかの解釈をもってしまうのが人の性です。 つまり、広く流布している説や見方などの影響を受けていることが多いかと思います。 例えば左右の手を上げ下げしたひょうきんな埴輪は、踊っている様にも見えるこ…

滋賀の旅行で目的地にたどり着く最後の一手はレンタサイクルが一番いいのかも

滋賀の旅行なら、交通手段はやはり車かタクシーが一番困ることなく効率よく回れるでしょう。 自分の県なのですが、滋賀の公共交通の事情は流石に自慢できるものではありません。 まず鉄道は、琵琶湖を囲う様にJRが一周し、草津線や近江鉄道、信楽高原鐵道、…