湖国探遊記

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野洲駅から銅鐸博物館まで歩いてみた-写真とちょっとした観光案内付きの道順ー

野洲市歴史民俗博物館、通称「銅鐸博物館」はその名の通り銅鐸を中心とした展示をしている一風変わった博物館です。

また、地域に関する企画展などを季節ごとに変えて行っていたりします。

さらに、「弥生の森体験学習」として勾玉づくりなどが体験できるそうです。

規模はそれ程大きくありませんが、値段も大人300円と高くないですし銅鐸を中心とした展示は中々ないので気軽に立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

(入場料やバスの料金は2023年5月31日時点のものです)

 

ただ、そうなってくると気になるのが交通費です。

最寄り駅の野洲駅からバスで片道210円、往復420円なので、入場料と合わせて考えると720円ほどかかってしまいます。

こうなると、ちょっと高いかなという気がしてしまうのです。

 

そこで、バス代だけでも節約できないかと野洲駅から徒歩で行ってみました。

今回はそんな道中を、せっかくなので何かの役に立てばと思い紹介します。

距離はグーグルマップで測ると約2.6Km、実際に歩くと時間にして30分強かかりました。

あと、ついでに道中で出会った面白いものについてもちょこっとだけ紹介しています。

野洲駅から銅鐸博物館までの道順

まず野洲駅南口、琵琶湖と反対側の出口を出てください。

野洲駅の案内板

そうしましたら、駅前の大通りを新幹線の高架近くまでひたすら真っ直ぐ行きます。

野洲駅前の大通り

すると高架近くで左手に細い道が分かれていますので、そちらに進んでください。

妙光寺山摩崖仏」、「福林寺跡摩崖仏」の看板が指す方です。

最初の分かれ道

高架下もそのまま道なりに進みます。

高架下の道

この後しばらくややくねくねとした道が続きますが、道なりで問題ありません。

ちなみに、この道は昔の中山道で古い建物もぽつぽつと残されています。

例えば右手に見えてくる稲荷社の鳥居は参道が中山道に面しており、昔から信仰されてきたことが伺えるでしょう。

途中の稲荷社

ただ、この稲荷社の社殿は近くには無くさらに進んだ国道を超えた先に本殿があります。

こうした長い参道を持つことからも、かつては地域の有力な神社だったのかもしれません。

実際、社殿の1つは重要文化財にも選ばれるなど歴史の深さがうかがい知れます。

 

そんな稲荷社を過ぎしばらく行くと少し太めの県道に出るので、ここをに曲がってください。

2つ目の曲がるとこ

なお、グーグルマップで道順を調べるとこの先に進むように示されることもありますが全くお勧めできません。

なぜなら、この後交通量の多い国道を横断する必要があるのに、ここを曲がらないと信号はおろか横断歩道すら無いのです。

つまり、安全の為にもこの先にある信号付きの横断歩道を渡るようにしてください。

そして、国道に出て横断歩道を渡った後は左にそのまま国道にそって進みます。

横断歩道を渡りファミリーレストラン側に行ってください

しばらくすると、国道からそれて伸びるちょっと怪しげな道が右手にあります。

右の舗装されていない道です

国道を行きたい気分ですが歩道がほとんど無く危ないですし、こちらの方が近道なので思い切って進んでください。

それに、多少ぐねぐねした道ですが道なりに進めば迷うことは無いでしょう。

強いて言えば下の写真の所が悩ましいかもしれませんが、やはり左に曲がる道なりです。

途中も道なりです

そうして進んで行くと、左に大きな灯篭がある丁字路に突き当たるので右に曲がってください。

大きな灯篭が目印です

右に曲がれば、すぐ先に「銅鐸博物館」の案内板が見えるかと思います。

なので案内板の通り、また道なりに進んでいただければあと少しです。

 

さらに、この先を道なりに左へと曲がるとすぐ日吉社に出くわしますがここの社殿も1つが重文に選ばれています。

いきなり出くわす日吉社

初めて通った時は何故こんな所にと思い調べてみたのですが、残念ながら今でもこの神社の歴史はよく分かりません。

何れにせよ、滋賀にはこの様に意外な所に意外と重要なものがしれっとあることが多いのです。

そうしたものに出会えるのが、こうして歩く楽しみの1つかもしれません。

 

そんな日吉社を過ぎ林を抜けると、左手に工場やらゴルフ場のネットが見えるかと思います。

それらが見えてくれば目的地までもう直ぐで、丁字路に突き当たった少し左前にある建物が目指す銅鐸博物館です。

通用口へはここを左です

しかし、そこに行く前にちょっとだけ見て欲しいのがその丁字路にある「銅鐸出土跡碑」です。

銅鐸出土跡の碑は記念であって出土した場所そのものではありません

これは、丁度この辺りで「大岩山銅鐸」と呼ばれる銅鐸の一群が見つかったことを記念したものになります。

不時発見だった為に正確な場所は分からないものの、聞き取り調査によりこの辺りとされました。

今はその埋蔵地点だった大岩山も国道や新幹線の工事に伴う土砂取りで消え去り、かつての姿形は全く残ってはいません。

こうした諸々の経緯は、やはり銅鐸博物館が詳しいので是非そこで調べてみてください。

中々に紆余曲折、時代の荒波にもまれにもまれた銅鐸たちの苦難の物語が待っています。

 

さて、ここまで来れば建物裏の通用口から入っていただき正面玄関に回れば到着です。

通用口

お疲れさまでした。ゆっくり楽しんできてください。

銅鐸博物館の正面玄関

もし、まだ余力があれば近くの桜生史跡公園にて古墳跡などが見れるので、行ってみても良いかもしれません。

あるいは、そこまで行くなら野洲駅にてレンタサイクルを借りても良いでしょう。

何だか本末転倒な気もしますが、野洲駅前の交番横にある「南口サイクルセンター」で借りられるはずです。