湖国探遊記

滋賀の歴史や文化を中心に、たまにそれ以外も

滋賀の全般的な話

琵琶湖は近江の歴史や文化にどう関わっている?巡って感じた4つの機能

琵琶湖は近江のど真ん中に、ただ鎮座するだけではありません。 例えば滋賀のあちこちを巡っていると、その影響をより強く感じます。 つまり、近江の歴史や文化を語る上で琵琶湖はまず欠かせない存在なのです。 それこそ、近江だけにとどまらない影響力を持っ…

安土城考古博物館がリニューアルの予定らしいけど考古部門はどうなるの?日の目を見なくなることの怖さ

安土城考古博物館にて、どうやらリニューアルをする計画が進められている様です。 実際は去年の頭には話がまとめられていたのですが、最近になりようやく知ったのでこんな時期に書くことになりました。 ただ、これほど遅くなっても書きたくなる様な内容だっ…

金剛輪寺の別名や愛荘町の地名に残る依知秦氏の名残りについて

金剛輪寺と言えば、湖東三山のお寺として有名で秋の紅葉の時期は多くの人で賑わいます。 また、名前の由来と関連するので天台密教の道場としての歴史も通な人にはよく知られているかもしれません。 しかし、今回話題の中心はもう1つの名前である松尾寺の方に…

滋賀、多賀、甲賀と並べると余計にややこしい甲賀の読み方の問題

甲賀は何と読むのかご存じでしょうか? おそらく、「こうが」と呼んでしまう方が多いかもしれません。 滋賀は「しが」、多賀は「たが」など、引っ張られる読み方も多いので余計でしょう。 しかし、元々は「こうか」であり、実はこちらが甲賀市などで使われる…

なぜ滋賀にはのべ約1,300もの城が築かれたのか

近江、今の滋賀ではのべ数で約1,300もの城が築かれました。 この数は極めて多く、単位面積当たりの数では日本一とも言われています。 一応、数としては兵庫や岩手、福島なども千を超えると言われますが、いずれも面積が大きいので密度は低めです。 この他に…

琵琶湖が水源となるかは高低差が鍵になるという忘れがちな当たり前の原理

滋賀県だと琵琶湖は水源として使い難かったりする、そんなまさかの話があります。 私も滋賀に長年住んできたのですが、この事実につい最近知り多変驚いたものです。 なまじ小さな頃から琵琶湖は近畿の水がめ、水がめと何度も聞いてきただけに全く想像したこ…

滋賀県の歴史的な風景は内湖が無くなったせいで分かりづらい

滋賀県のより湖に近い地域を巡っていると、昔は一体どんな風景だったのだろうかというのをよく考え込んでしまいます。 昔と今が変わっているのは当たり前と思うかもしれませんが、滋賀には極端な違いがあるのです。 その1つに内湖が無くなったことがあり、湖…

滋賀の文化財はやはり発信力のなさが課題か

滋賀の文化財は確かに魅力的ですが、やはりそこまで知られているとは思えません。 一部の界隈では評価が高いけれども、それ以外ではあまり評判を聞かなくなるという極端な状態にあります。 この様になってしまう理由として良く上げられるのが、発信力のなさ…

滋賀県の文化財は全国屈指の多さだけどその理由が伝わりづらいのが悩ましい

滋賀県の文化財は、全国屈指の豊かさを誇ります。 国宝と重文の数が全国4位であったり、重要文化的景観が全国2位であったりと、間違いなく豊かと言えるでしょう。 なので、日本の歴史や文化を考える上で滋賀は非常に大切な地域なのです。 しかし、その割に知…

明治以降に滋賀の勢いが衰えていった一因は交通事情の変化にあり?

滋賀の歴史を見ていると、今の印象と違い過ぎないかとよく思わされます。 今の滋賀は色々な調査などをみていても、やはり知名度が低いなどぱっとしません。 しかし、歴史的に見ると滋賀は長い間かなり賑わっているのです。 それを象徴する1つが祭りの多様さ…

道の国の滋賀県は何処へ繋がっているのかの簡単なまとめ

滋賀県には道の国と呼ばれるほど、様々な道が通っています。 それぞれに歴史があるので、それも滋賀を学ぶ醍醐味の1つです。 ただ、道の名前を細かく覚えたりするのはやはり大変そうで中々手が出ません。 なので、まずは何処に繋がっているのか整理してみま…

滋賀は小宇宙?地勢の特徴を大きく概観してみて

滋賀ほど個性的な地勢は、他にないのではと思うことがあります。 これは、特に全県的な視点で眺めた場合に言えるでしょう。 まず、滋賀県は真ん中の琵琶湖と注ぎ込む川により県全体が繋げられています。 その上、周りを山に取り囲まれることで県全体がひと固…