湖国探遊記

滋賀の歴史や文化を中心に、たまにそれ以外も

大津絵の名残

秋の藤娘

大津絵は、詳しく説明しようとするとややこしくドツボにはまる絵画の一種です。

例えばその歴史は、まず仏画に始まり、より世俗的な画題で土産物として発展するも後に衰退し、大正頃から民芸品などとして文化人に再評価され、今は伝統工芸と数奇な運命を辿っています。

しかも伝統的な流派も無く、担い手も無名だったり変わったりしているのです。

なので、大津絵は具体的な絵というより抽象的なコンテンツの一種に思えます。

その様な格式の無さからか、絵にも独特の緩さがあり大津絵の大きな魅力です。

また、浜大津の周辺には写真の様な大津絵縁のものがありその名残を伝えています。

(撮影日時2020年11月17日)