彦根城は、まさに創意工夫のお城だと思います。
築城当時は豊臣方もまだ力を持っており、その最前線の抑えとしてなるべく急いで築城する必要がありました。
ただ、守りの固さや権威を見せつける佇まいも当然求められます。
天守はそうした難題に見事に応えた力作で、大津城から単に移築しただけではありません。
城の高さも形も違いますし、何より凄いのが破風の多さです。
小さめの城を立派に見せる工夫と考えられ、非常に多いながらもごてごてしない塩梅には職人達の優れた感性を感じます。
(撮影日時2020年11月27日)