眼光鋭くじっと睨む石像の鬼、これは石山寺にて今も称えられる朗燈律師が死後に変じたとされる鬼の姿を刻んだものです。
この方は生前に聖教や経典の収集や整備に尽力した上、死後もそれらを守るために鬼へと変じたとされます。
鬼というとよく退治される悪者といった印象を抱きますが、ここでは全くの逆なのです。
ここが鬼という存在の不思議な所で、結局何なのかよく分からなくなってしまいます。
ざっくり言って人知を超えた力を持つ存在、そうとしか今の私には言いようがありません。
(撮影日時2021年2月21日)